atelier ShowKer

2023/01/04 20:00



From:イリーナ



“リサーチの結果によれば、
カルリ族の鬱病の発症率は
先進国の100分の1。 

自殺をする者はひとりもおらず、
「絶望」を意味する言葉すら
確認できませんでした。”



あけまして
おめでとうございます!

または寒中見舞い
申し上げます。


あなたはどんなお正月を
過ごしていますか?


暖かいお部屋でのんびり?
ウィンタースポーツなど
アクティブに楽しんだり?
「遊んでられるか!仕事だ!」
なんて人もいるかもしれませんね。



今年初めの引用本は
『最高の体調』
著者:鈴木 祐
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング



タイトル通り、あなたを
最高の体調へと導く一冊。

実はこの本、メールエッセイを
始めた時からずーーーーーっと
やりたかった本なんです!

なぜならイリーナは
鈴木祐さんの本が大好きだから。


著者は人呼んで「日本一の文献オタク」。
10万本の科学論文を読破し、
600人を超える海外の学者や専門医に
インタビューをされている方です。

彼の本は情報量が多く、信頼度が明確。
しかもわかりやすくて実践しやすい!


もし、
「いや、別にもう健康だし…」
と思っていても大丈夫ですよ。
今月も、なんとなく疲れから
ちょっとした雑学的お楽しみまで
いつものお喋り感覚で
読める内容にしています。


ざっくりネタバレすると、
メンタルの健康と遊びについて
あまり知られていない
明るめな事実をピックアップしました。


ご安心ください。
新年にふさわしい
希望のある内容です!


それでは本文に戻りましょう!



“いま鬱病は世界中で増え続けており、
年間で100万人の命を奪う
社会問題になってい ます。 

日本でもおよそ10人にひとりが鬱病とされ、
厚労省の統計では、
平成8年に4.3万人だった患者数は
平成23年に98万人まで急増しました。


鬱病は人生を破壊する病です。 
日中の活力は消え、夜は眠れなくなり、
人生の喜びを味わう能力まで
消えてしまいます。 

そこまで行かずとも、
なんとなく毎日が空っぽに感じられたり、
いつも気分が沈みがちだったりと、
軽い鬱の症状に悩む人は少なくないでしょう。 
よく考えてみれば不思議な話です。


100年前にくらべて、
現代人の環境は大きく向上してきました。 
日々の食事に悩むことはなくなり、
蛇口をひねれば清潔な水が飲め、
瞬時に誰とでもコミュニケーションを
取ることができる。 

それなのになぜ、精神を病む人の数は
世界レベルで増え続けて
いるのでしょうか?

まさに現代の矛盾です。”



「最近うつって多いなぁ」
と感じていても、

・およそ10人に1人
・15年で22倍以上

の患者数だと知っていた人は
きっと少ないのではないでしょうか。
私もまさかそんなにだとは
思いませんでした。


でも、うつという概念が
最近までなかったから
患者数も増えなかったのでは?
と思っていたんですよね。

昔からいた患者数を
最近になって数えられるように
なっただけなんじゃないの?って。

ところが。



“1976年、人類学者の
エドワード・シェフェリン氏が、
驚くべきデータを発表しました。

パプアニューギニアで暮らす
2000人のカルリ族に調査を行ったところ、
鬱病に悩む者の数はほぼゼロだったというのです。


シェフェリン博士は、
数十年にわたってカルリ族の
フィールドワークを続けてきた人物です。 
カルリ族は野生動物の狩りと
植物の採集だけで生活する部族で、
そのライフスタイルは200万年前の
旧石器時代と同じだと考えられています。 

リサーチの結果によれば、
カルリ族の鬱病の発症率は先進国の100分の1。 
自殺をする者はひとりもおらず、
「絶望」を意味する言葉すら
確認できませんでした。 

メンタルの健康に関しては、
現代人は狩猟採集民よりも
かなり遅れを取っているようです。”



「絶望」が、ない!?!?

そう、今回のタイトル
比喩じゃないんです。
カルリ族の辞書には
「絶望」がないんです!!
ナポレオンもびっくりですね。


「えぇ?でもカルリ族だけが
たまたま特別だったんじゃないの?」


ちょっと疑いたくなりますよね。
どうせ都合の良いデータだけ
持ってきたんでしょ?なぁんて。

しかしながら、そうでもない
ようなのです。



“この傾向は、近年の研究でも
確認されています。


たとえば2006年にダートマス大学が
行った横断研究では、
ナイジェリア郊外やアメリカ都市部で
657人の女性を調べたところ、
近代化された都市に住む者ほど
鬱病にかかりやすくなる傾向が
確認されました。
ナイジェリアの田舎町にくらべて、
アメリカ都市部の住人は2倍も
心を病みやすかったようです。


さらに香港中文大学が行った
観察研究によれば、
1966年より後に生まれた中国人は、
1937年以前に生まれた中国人にくらべて
鬱病の発症率がなんと2.4倍だったとか。
中国は世界でも近代化のスピードが
速いエリアだったため、
文明病の悪影響が出やすかったのでしょう。


鬱病の原因はまだ解明されておらず、
近代化の何が悪いのかは
はっきりしていません。

ひとつだけ確かなのは、
現代人の心のトラブルの多くにも、
進化のミスマッチが関わっている
という事実です。”



なんと心のトラブルは
近代化している場所ほど
起きやすいようなのです。


あなたはこの考え方を知っていましたか?


よく考えれば2000人も調査したのですから
カルリ族の中にもいろんな性格の人が
いたに違いありません。

最近よく取り上げられている
繊細さんとか、マジメな人とか。

でも心のトラブルはほぼゼロ。
ということはもし近代化した部分を
減らすことができれば
うつになる確率も減らす
ことができるのでは…?


と思いましたが、
200万年前の旧石器時代
ライフスタイル完全再現は
あまりにハードルが高いですよね。

最近は公園のどんぐり拾いすら
許してもらえなかったりしますし。
動物を狩ってご飯にするなんて
あらゆる理由で難しそう…。

私も日々の生活を近代文明に
支えられていますからね。
心のトラブルを回避しても
別のトラブルが出てくるん
だろうなぁと想像できます。

多分、スマホを持っている人は
ほとんど全員がそうなんじゃ
ないでしょうか?



そこで、
「具体的にどう取り入れたらいいの?」
「取り入れたらどれだけ効果出たの?」

メールエッセイでも取り上げていきますが
もっと早く続きを知りたくなったら



『最高の体調』
著者:鈴木 祐
発行:株式会社クロスメディア・パブリッシング

読んでみてくださいね。



【まとめ】
・近代化や都市部でうつ増
・狩猟採集民族カルリ族に
 「絶望」の言葉がない
・うつ病の原因は解明されていない



【本日の問いかけ】
あなたが「田舎」と聞いて
思い浮かべるのはどんな場所?



山や田園、海辺の町、
生まれ育った故郷など。
記憶の中にある場所ですか?
それとも理想の場所でしょうか?



【次回】
「うつの原因は脳内物質?」

抗うつ剤が効かないケースは
なぜ、多いのか。
お楽しみに♪





それでは今日も1日
お疲れ様でございました!
お忙しい日々とは思いますが、
どうかご自身を労わってあげて
優しい夜をお過ごしくださいませ🌛



(もし良いなと思ったら、
紹介して応援してもらえると
とってもとっても有り難いです!)

HP

「メールエッセイってなに?」



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atelier ShowKerとは?

テーマは「自分らしく楽しむ」
参加型ファンタジーアートのお店


読みはアトリエ ショーカー。
色々な楽しみ方を選択できる
ファンタジーアートを扱ってます。

お客さんが“お客さん”で終わらない
「どうやって楽しもうかな」
ワクワク想像しながら
あなたが参加して完成する
ファンタジーアートは
世界にひとつだけのオリジナル。

さぁ、あなたの物語をはじめてみませんか?





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イリーナ
atelier ShowKerの中の人


高校時代ヒーローショーで初バイト。
大学時代はタイの王立学校で
日本語教師ボランティアを経験し、
一流老舗ホテルで接客を学ぶ。

「もっと笑顔にしたい」

勉強や活動を続けた結果
体のキャパをオーバーさせてしまい
またコロナウィルスの影響もあって
現場に立てない状態に…。

しかしこのアクシデントが
副業として準備していた
ShowKerを始めるきっかけに。

幼い頃から親しんだ手芸と
10数年関わった舞台をミックスした
・お客さんが参加して成立する
・それぞれの楽しみ方ができる
・物語を感じられる
アート作りをスタートさせる。

自分らしく楽しんでる人の
笑顔がとにかく大好き!
もう理屈じゃないんだ!!

趣味はおしゃべりと勉強、
ニガテは休むこととボーリング。

たまに名前でミックス?って
聞かれますが、純ジャパです。



制作のウラ側と日常

開封動画作ったら幸せホームビデオになった